Participation work – Ayu Okakita『Yoru no Onso』

https://ayuokakita.bandcamp.com/

I participated as mastering engineer in her work.
I posted liner notes (Japanese only)

Ayu OkakitaさんのEP『Yoru no Onso』にマスタリングエンジニアとして参加させていただきました。
MVの制作でも監督と編集を担当いたしました。

製作中に感じたライナーノーツをここに掲載します。(日本語のみ)

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EP「Yoru no Onso」について

Ayu OkakitaさんのニューEP「Yoru no Onso」に収録されてる表題曲と、「come out with me2」の2曲のマスタリングを担当させてもらいました。

今回はUKドラムンベースの大御所”dBridge”氏のリミックスも収録されていて、その曲のあまりにも強烈なラウドネスとのバランスを取るのが一番大変でした。

『Yoru no Onso』
4つ打ちキックのほどよいテンポの曲ですが、キックの一音一音はあまりにも重たく、軽快なステップというよりは踵で地面を踏み締めるような感じで、後からどんどん重なってくるギターの旋律は、車窓から覗く景色が移り変わる様を感じさせ、後半にはそのギターの旋律すらも溶けて抽象的な音世界に遷移していき、どんどん遠くへ連れて行かれるような気分にさせてくれるアレンジですね。

この曲はMVの監督と編集も担当させてもらいましたが、先述のように、「車の中という変わらない場所に居てるのに、外に見える景色がどんどん変化していく」ようなイメージが頭にあって、それを再現しようと挑みました。
カメラマンのXvierはイメージ通りの映像を撮ってくれて感謝です。

『come out with me2』
こちらは「sayonara dance」に収録されている「come out with me」のライブバージョン(Ableton Pushでの弾き語り)をEP収録用にさらにアレンジした曲で、本人によるリミックスとも呼べるほど作り込まれてます。

楽曲に声が乗るというのではなく、声で楽曲そのものを包むといった狙いがあるミックスのようで(本人曰くマントラのような表現)、神秘的なムードを演出しており、個人的にはこの狙いは大当たりだ!と思ってます。
やっぱり彼女の最大の武器は声なのだなとしみじみ思います。

サウンド的には「Yoru no Onso」とdbridge氏のリミックス「The lights are extinguished」との橋渡し的な役割を持ちつつ、「Yoru no Onso」の”連れてって”とは対比となる”来て来て”がテーマとなっていて今EPのコンセプトを決定付けた曲です。

本人直筆のジャケットイラストでも3曲の相対的な関係を三角形で現していますね。

このEPは前作「sayonara dance」からの派生といった位置づけにもなりますが、彼女は次なる曲をどんどん生み出して新しい構想をどんどん膨らましていっているので、これから発表されていく曲もとても楽しみです。